もう観た方も多いと思います。
エレファントカシマシのボーカル 宮本浩次によるカバー 「異邦人」
NHK の番組 Covers からの流れで予感はあったものの、まさかのアルバムリリースです。
プロデュースは小林武史氏。さすが引き出しが多い。

そして何より、ド迫力の MV が出てきました。
監督は映像作家の児玉裕一氏、林檎さんの夫としても有名?です。

現実と VFX が融合した滅びゆく世界のオープニングから始まり、原曲をリスペクトした描写からを経て、ステージに移ると宮本ワールド全開です。
ロビーの絵画は三輪瑛士氏によるもので、MV の世界観をしっかりと脳裏に焼き付けてくれる役割を果たしています。

1979年の久保田早紀による原曲はトルコの楽曲から影響を受けたエキゾチックな旋律で、当時のMVかCMでは砂漠にラクダという背景映像が使われていた通り中東近辺をイメージさせるアレンジです。有名な曲なのでリアルタイムじゃない人でもテレビ番組などで聞いたことがある人は多いはずです。
今まで多くの人がカバーしてきた曲ながら、たぶん、今回初めて原曲のイメージを完全に拭い去ったのではないでしょうか?

“ちょっと振り向いてみただけの異邦人” の部分の MV に注目して欲しい。

完全に振りかぶって全力で振り向いた異星人がそこにはいる。

そこから先は原曲とはまったく違う憂いをまとい、まったく違う世界線で物語が繰り広げられていきます。
哀しみではなく、嘆き。

2020年の終わりにとんでもないものをぶち込んできた。
しばらく、この世界に浸れそうだ。